長時間労働・部活動・生徒指導・ICTの普及などで教員は多忙の一途をたどっています。年功序列制度を取り入れているため、いくらがんばっても給料に反映されることはありません。
こういった現状から、私(こんた)は教員をやめ、別の仕事と副業を始め、年収は200万アップ。勤務時間も短くなりました。
2022年の本業と副業収入の推移
「教員をやめたい」と思っても「安定」が売りの教員から脱出するのは「不安」があると思います。だからこそ、しっかり準備する時間が必要です。
教員から脱出するには、準備する時間が必要なのはわかるけど、教員をしていると時間がないよ!
そんな人におすすめの方法が年休・特別休暇です。
特別休暇についてきちんと知識を持っていますか?
この記事を読むことで「こんなに特別休暇がとれるのか」と知ることができると思います。その自由な時間で転職の準備や副業を始めたりしてほしいと思います。
教員から脱出する流れ
私「こんた」がおすすめする、教員から脱出する流れは、徐々に安定を少なくしていくことです。
①私立教員や非常勤講師として勤務しながら副業に挑戦。
②副業が成長したら、教員から脱出(退職)
私「こんた」も「私立教員+副業」で副業を成長させています。
いきなり、教員をやめて、転職や起業をするのはリスクが大きいです。まずはリスクの低い「副業」から始めることがおすすめです。【リベ大ブログより引用】
今後の戦略を練るためにも、年休や特別休暇をとることが大切です。
教員のおすすめ副業については以下の記事を参考にしてください。
年休を使って自分と向き合う。
教員の年休は4月1日~3月31日の期間で計算されます。初任は15日で、1年ごと20日加算されていきます。(最大40日まで)
年休を取るときは、年休簿に年休を取る日や時間を記入し、管理職に提出します。休む理由などは伝える義務はありません。また電話等で先に伝え、後から年休簿を出すこともできます。
休む理由を聞いてくる管理職はどうかと思います。
年休や特別休暇を使い果たしてしまった場合
年休や特別休暇を1年で使い果たしてしまった場合どうなるのでしょうか。答えは給料から減額されます。次の式で減額される金額が決まります。
減額される金額=給料月額÷22日×休んだ日数
例えば、給与月額が30万円の教員が1日欠勤した場合
30万÷22×1=約13000円が給料から差し引かれます。
どこの自治体でも概ね同じような文言になっています。
【年休を使わなくても休める】教員の特別休暇
自治体によって、名前、日数、使える条件などが違うかもしれませんが、年休とは別に特別休暇があります。こんな休暇があるよと提案してくれた教頭先生もいましたが、ほとんどの教頭先生は聞かないと教えてくれませんでした。
・結婚休暇:7日以内
・出産(女性):妊娠の前後8週間
・出産補助(男性):3日以内
・育児参加休暇:妊娠前後8週で5日以内
・妊婦検診のための通院
・子の看護休暇:1人につき5日以内
・育児時間:1日2回各60分、1.5歳まで
・忌引・法事:父母の場合1日
・ボランティア:5日以内
・夏季休暇:5日以内
・生理休暇:1回につき2日
パパ教員におすすめは育児時間
1日2時間の「特別休暇」を毎日取れます。
自治体によって特別休暇の制度が若干違ってくると思うので、「〇〇県 教員 特別休暇」と入力したら詳しい内容がでてくると思います。
神奈川県
http://www.ktu.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/kenribook2017.pdf
東京都https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/staff/personnel/salary/files/working_hours_summary/summary_r03.pdf
広島市
https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/182173.pdf
【教員の現状】教員の年休取得率が低い
教員から脱出するためには、準備が大切です。そのために、年休や特別休暇を取ることが重要。
そうはいっても、年休や特別休暇はとりづらい。
下のグラフは2016年度の年休の取得日数です。公立教員の年休日数は40日ありますが、小学校教員の平均は12日、中学校教員の平均は9日となっています。
さらに、教員の仕事は多岐にわたり、以前はなかった仕事までこなすようになりました。SNSのトラブルへの対応や、ICT機器の操作、新しい観点での評価、コロナ渦での行事など。
年休取得率も低く、さまざまな業務を教員が行うようになった結果・・・
教員の年休取得率を上げるために
教員から脱出するためにも、年休をとって、自分自身と向き合う時間は必要です。
私立の学校では研究日というのがあり、本校の場合、木曜日の午後は、学校で仕事をしてもいいし、ほかの場所で仕事をしてもいいし、本屋などにいってもいいことになっています。
年休を取るためには、1人でできることと学校全体で取り組むことがあると思います。
・月に1回は年休を取る日を決めて、学年で共有する。
・学級担任制ではなく、学年担任制にし、学年みんなで生徒を見ていく。
教員の働き方改革でおすすめ本①
働き方改革の本はたくさん出版されていますが、現教員が書いている本となると限られてきます。「職員室革命」は働き方改革で一番実践的な本でした。
・職員朝会を月1回に
・保護者文章をオンラインで
教員の働き方改革でおすすめ本②
「職員室革命」は学校全体として取り組める働き方改革です。それに対して「教師の働き方を変える時短」は1人1人の教員ができるテクニックについて書かれています。この本の中に次のようなフレーズがあります。
「職業」という言葉は英語で“occupation”。この言葉には同時に「占有」という意味もあります。「長い時間、職場にいる」先生だけが、熱心な先生ではありません。
占有されすぎないためにも、小さなテクニックを真似てみては・・・。
・午前中はクリエイティブな仕事を
・整理整頓術
・エクセルのおすすめショートカット
まとめ
教員から脱出する流れは以下の通りです。徐々に安定を少なくしていく方法です。
「教員をやめたい」と思っても「安定」が売りの教員から脱出するのは「不安」があると思います。だからこそ、しっかり準備する時間が必要です。
準備するためには、年休や特別休暇の知識が必要です。特に特別休暇については知らない教員も多いので、使えるものは上手に使いましょう。
準備する時間を確保するには、病休を取るという方法もあります。
知っていますか?
・病休といっても二種類あること
・3年間は7~10割給料が支給されること
詳しく知りたい方はぜひ、以下の記事をご覧ください。
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