【退職しても安心】公立教員の退職金と退職後のおすすめの仕事

③教員退職

公立教員を退職するのは勇気がいることですね。「安定」の王様ともいえる公立教員。

「安定」とは「安く定まる」ということで、収入が爆発的に増えることはないのです。

約10年間やってきた公立教員を、勇気をもって退職しました。

 

徐々に「安定」を手放していく退職の流れはおすすめです。

公立教員が退職するメリット

①収入が爆発的に増える可能性あり

②ほかの仕事を経験することで、幅が広がる

③免許を持っているので、公立教員に戻ることも

教員が不足する時代だからこそ、「何とかなる」

チャレンジしなくてはもったいない!

特に子供がいない、子供が小さいうちであれば、リスクは小さいはず!

今やらなくていつやるのか!

 

そうはいっても退職は不安だな

そんな方に見てほしいものがあります。

退職年 年代 年収増減 本業 副業
2014年 40代 +220万 私立教員 Webライター
2018年 30代 0万 私立教員
2020年 30代 +90万 IT関連会社 アプリ開発
2021年 30代 0万 塾講師 スーバー
2021年 30代 +40万 非常勤講師 水族館の受付など
2022年 30代 +120万 教材開発会社
2022年 30代 -100万 パン教室 webライティング

クラウドワークスで早期退職した公立教員にアンケートを実施。

回答してくれた方のほとんどが、年収が上がっています。公立教員を退職したら必ず年収が上がるわけではありません。

公立教員を続けていくよりは、上がる可能性があります。上がる率も高いと思います。失敗したら戻ることもできるのです。

この記事を読むことで、

①退職金がいくらもらえるか

②退職後のおすすめの仕事がわかります。

教員の退職金の決まり方

教員が退職した場合、退職金がもらえます。退職金の金額は次のような式で求められます。

教諭の場合、「調整額」は考えなくてもいいので、「退職日の月給」「支給率」で退職金がきまります。私の場合、勤続年数10年で退職したので、

①退職日の月給はおよそ30万円

②支給率はおよそ5だったので

→退職金は30万×5=150万

それでは、具体的な要素について確認していきます。

①【退職金を決める要素】給料月額

退職した年の基本給のことです。基本給は給与明細を確認したらわかります。

また、教育職給料表というものが各都道府県にあります。

東京都教育委員会

なんだこの表どうやって見たらいいんだ?

【職務の級】
役職のようなもので、
教員の場合は4等級に分かれていることが多い。1級=講師、2級=教諭、3級=教頭、4級=校長特2級=主幹教諭

 

年齢が上がれば、号給も上がることがわかります。まさに年功序列制度。

年功序列だけど・・・

1号給上がるごとに2000円給料月額が増えていますが、

号給が上がると、1号給上がっても300円しか増えていません。

 

②【退職金を決めるもの】退職金の支給率

退職金の支給率は「勤続年数」と「退職理由」によって変わってきます。

「勤続年数」は長ければ長いほど、支給率は高くなります。40年勤務すると、「退職日の給料×45」の退職金になるので、およそ2000万円になります。

退職理由には「自己都合退職」や「定年退職」や「公務上のけがによる退職」などがありますが、「自己都合退職」の場合、支給率は下がります。
働いている年数に数えられない除算期間というものもあります。休職・停職・育児休業など、その期間の半分が在職期間から外れます。(育児休業は、子が一歳になる月までは1/3が除算されます。)

 

③勤続年数と退職金

教員の退職金は、「勤続年数」と「退職理由」でほとんど決まります。早期退職の場合、「自主退職」になるので、「勤続年数」が重要になってきます。

退職金計算式によると、

勤続年数と退職金の関係は次の通りです。

5年で65万、10年で150万、15年で340万、20年で760万…といった感じで増えていきます。

退職した教員におすすめの仕事

教員は「教員免許状」という資格を持っているので、就職のときにかなり有利になります。また公立教員の経験があるので採用される率も高くなります。そんな元教員にとっておすすめの仕事は以下の通りです。

①塾講師

教員免許を持っていたり、学校現場での経験があるだけで採用される確率は上がります。どの塾かにもよりますが、講師、室長、エリア長などと昇格することで、教員時代よりも給料もアップすることもあるようです。

ある塾では、26歳で400万、28歳で510万、31歳で750万と着実に年収が上がっているそうです。

メリット

・学校と違い、学習指導だけすればよい。

・指導に自由裁量がある

デメリット

・勤務時間が夜にまで及ぶ

・複数の教科を教えることも

・ペンを配るなど営業活動がある

②私立教員

私が選択した方法です。募集は、公立の教員採用試験の結果が出る10月頃から多くなる傾向にあります。私立教員の情報サイトや、学校のホームページの教員募集でチェックします。

公立学校とは違い自分で勤務したいと思う学校を受験できるので、「どの学校に採用されるかわからない」という心配はありません。

メリット

・公立学校と比べて教員裁量が多い

・正規教員の本業で副業ができる

デメリット

・学校毎に給料が決まっていて、明かされていないことも

・土曜日に授業が入ることも

・異動がない。

③非常勤講師

公立教員は副業を認められていないから、退職して非常勤講師の道に進むことも最近では多いようです。授業を担当する非常勤講師の1授業時間の単価は2500~3000円。(栃木2620円)

また、年休は週当たりの勤務日数を勤務年数などで最大20日までとれるようです。

メリット

・授業に専念できる。

・残業がない

デメリット

・任期が決まっている。(不安定)

④教材作成

ハロワカ?(https://www.harowaka.com/kyozai/sippitsu/)というサイトを使って、教材執筆・問題作成者の求人があるかどうかが確認できます。在宅スタッフであれば、自宅にいながら作業ができるので、副業としてはおすすめです。

応募すると、メールで返信があり、「履歴書」「職務経歴書」「校正テスト問題」などに取り組みます。ただ、教材作成、テスト作成は毎月仕事があるというわけではないので、収入の安定はしないと思います。

メリット

・在宅で仕事をすることができる

・自分の得意を生かすことができる。

デメリット

・毎月安定して仕事があるとはかぎらない。

⑤教員とは違った仕事

①~④は教員免許状を持った教員ならではの仕事を紹介しました。ただ、自分の趣味であるパン作りを生かして、パン教室を開いているケースやプログラミングが得意だったので、プログラマーとして採用されたりすることもあります。

とにかく、自分の趣味や特技を生かせる仕事に就けたらいいですね。

教員を退職する流れ

①退職した後のことを決めておく。

質問:退職後、本業は何をしますか。

・塾講師
・私立教員
・非常勤講師
・教材作成
・その他・・・

質問:退職後、副業はやりますか。
・ブログ
・ユーチューブ
・せどり
・インスタ運用
・その他・・・
教員が副業をする5つの方法とおすすめ副業

大事なことは

徐々に「安定」を減らすこと。

一気に減らしてはいけない。

退職金もあるので

一時的に年収が少なくなっても

気にしない。

 

②退職する意思を管理職に伝える

教員退職後の仕事が決まったら、「教員を退職したい」と管理職に口頭で伝える。

・退職願や辞表は必要ない。
・秋に人事希望の調査があるのでそのころに伝えるのがベスト。

退職を伝えたら、事務室に行って、事務手続きが必要です。

③荷物を持って帰る。

退職を同僚に知られたくなかったので、少しずつ荷物を持ち帰りました。退任式の数日前に、人事が発表されるので、そのときに、同僚に「退職すること」が伝わります。

④年休や特別休暇を消化しておく

教員には年休や特別休暇があります。余っていてももったいないので、計画的に使うことをおすすめします。

 

【うまくいかなかったとき】教員を退職して戻ることも!

どの県も採用倍率が低い現状です。またどの県も教員不足が発生。


毎日新聞より

こういう現状だからこそ、いざとなったらもう一度採用試験を受けたり、臨時採用教諭として働いたりすることもできます。また、ほかの仕事に就くことで、見分が広がり、より高い教育の質を提供できるかもしれません。

まとめ

この記事では、公立教員の退職について紹介しました。簡単な手続きで居院の退職はできます。退職後の仕事がうまくいかなかったら、また採用試験に受けて戻るという選択肢もとることができます。だからこそ、チャレンジしてみる価値はあると思います。

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